05 LAMINATED WOOD

強度のある素材で耐震力をUP

重ねることで強度を上げる「集成材」を使用。

集成材とは、木材の短所を克服すべく手を加え、長所をさらに伸ばした建材です。木には通常50〜200%の水分が含まれているので、乾燥が足りないと反ったり割れたりして、強度が低下してしまいます。しかし集成材は、木を板状にスライスしてからじっくり乾燥させ、強度の弱い部分を取り除き、乾燥と強度が均質な状態の板を重ねて貼りあわせているため、無垢材よりも強い木材となります。
しかも、長さや幅などの寸法も貼り合わせ方で調節できたり、求める強度に合わせて原材料を選別して作ることも可能なので、強度をアップさせながらデザインの自由度も上がるという理想的な建材と言えるでしょう。

FEATURES集成材の強さ

一般的によく住宅用建材として使われるスギの無垢材と比較した場合、同じ太さでは集成材の方が高い強度を発揮します。
柱材(鉛直加重の比較)では圧縮強度が約1.4倍、梁材(曲げ性能の比較)では曲げ強度が約1.5倍と、集成材の強さには安心感があります。

3 POINTS OF LAMINATED WOOD

集成材の3つのポイント

  • POINT 01

    HIGH
    QUALITY


    品質のバラツキを克服したエンジニアリングウッドJAS

    曲がりや縮みなどに対して高い安定性を誇る「エンジニアリングウッドJAS(日本農林規格)マーク」付きの集成材を採用。節や腐れなどを取り除いているだけでなく、ラミナを貼りあわせる接着剤も、水や乾燥、高温下での厳しい剥離試験をクリアしたものを使用しています。

  • POINT 02

    HIGH
    DURABILITY


    割れない・伸びない・縮まないから耐久性抜群

    木材というものは、そもそも耐久性に優れた建材です。日本では歴史的建造物のほとんどが木造であり、出雲大社や法隆寺などは1400年も昔の飛鳥時代から生き残っています。そんな木材をより強くするために加工されたものが、集成材なのです。

  • POINT 03

    HIGH FIRE RESISTANCE


    1000度でも燃えずに強度を保つ!木材は、鉄よりも火に強い

    集成材は断面が大きいので、周囲がある程度燃えると炭化して木材の中の酸素が火に触れなくなり、鎮火していきます。鉄やアルミは500〜800度になると軟化しますが、木材は表面の炭化層に守られることで、1000度以上になっても燃えないで強度を保つことができます。

  • 集成材は重要な梁と柱に使用しています。

UNTIL LAMINATED WOOD IS MADE

集成材ができるまで。

  • 1
    良質な木材のみを選別。
  • 2
    丸太の木をひいて、20〜40mm程度の厚さの板(ラミナ)にする。
  • 3
    JAS基準の含水率(15%以下)になるまで、十分に乾燥させる。
  • 4
    乾燥したラミナの強さを1枚ずつ計測するとともに、腐れや大節などの欠点を丁寧に取り除く。
  • 5
    ラミナを繊維方向に平行に重ねて、積層接着する。
  • 6
    1本1本に品質を保証する「JASマーク」を貼り、「エンジニアリングウッドJASマーク」付きの集成材のできあがり。