07 OUTER WALL VENTILATION

家を支える骨組みの構造

OUTER WALL VENTILATION

外壁通気工法

高気密・高断熱住宅には、壁の内部に結露が発生してしまうという弱点がありました。
屋外と室内の温度差が大きくなったり、室内の湿気が屋外に逃げにくくなることで、
壁の内部が結露してカビなどを招き、家を傷めてしまいます。
それを克服するのが「外壁通気工法」です。
壁体内に通気層を設け、常に風通しのよい状態へと導き、建物の耐久性の保持を図ります。

外壁通気工法とは、外壁材と柱の間に外気が流れる層をつくり、通気層をとおして壁内の湿気を外部に放出する工法で、これにより湿度をコントロールすることができます。何も対策をしていないと壁の内部は湿気の逃げ場がなくなり、カビや腐朽菌が発生しやすい環境をつくってしまいます。壁内の湿気が原因で起きた結露は、壁内の木材を腐らせ建物の耐久性を低下させてしまいます。また、非常に小さいカビの胞子は壁紙をすり抜けて室内に蔓延し、アレルギーの原因にもなりかねません。家の寿命を守るためにも、人体への悪影響から逃れるためにも、湿気対策はとても大切なのです。

屋根裏換気

室内に湿気や熱気をためないようにするには、屋根裏の換気がとても重要!

三和住宅では、屋根裏(屋根と天井との間にできる空間)に屋根裏換気を設置し、屋根裏空間の最も高いところから室内の熱気を吸い上げて効率よく屋外へ排出する換気システムを採用しています。屋根裏の換気が十分でないと、室内はもちろん屋根裏にも湿気や熱気がこもり、夏の冷房効果を低下させたり、構造部材の腐食に繋がるなど、住まいの快適性・耐久性にも大きな影響を及ぼすため、見逃すことのできないとても重要な対策です。

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基礎パッキング工法

床下の換気対策は、基礎パッキング工法で行います。
「基礎パッキン」という厚さ2cmほどのパッキンを基礎と土台の間に一定間隔で挟み込むことで、
床下と屋外を結ぶ風の通り道が生まれます。
躯体の全周に通気口ができるため、風向きによらずしっかりと床下の換気が可能に。
基礎コンクリートに通気口を開ける必要がないので、基礎部分の強度を損なわないだけでなく、
基礎コンクリートからの湿気で土台の木材が腐食するのも防ぐことができるため、
幅広い安心をもたらしてくれる換気工法です。

湿気が大好きなシロアリ。
換気をしないと、倒壊の原因になることも…。

どうしてシロアリが家の天敵なのか?それは、家を支えている骨組み(木材)を食べてしまうから。シロアリは暗くて湿気のある場所が大好きです。だから、床下の通気を良くすることで、壁内部や柱などの木材にも湿気がこもるのを防ぎ、シロアリを寄せ付けにくい環境を作ることが大切です。

Jotoキソパッキング工法で基礎と土台を絶縁。
湿気を効率よく排出します!

基礎と土台を絶縁することで床下の湿気対策を行うと、シロアリや腐朽菌の被害を予防することができます。自然の気流を利用した全周換気でしっかりと床下を乾燥させるだけでなく、カビや結露を防ぐために玄関や勝手口を気密化。建材の持つ性能や建物の耐久性・耐震性を維持し、省エネ効果も高めます。